平成20年6月21日の観察会
最近は週末の度に天候が悪いようで、今回の観察会も霧雨の中での開催となりました。海からの風も冷たく、観察会としてはちょっと厳しい状況でしたが、集合場所には雨具に身を包むやる気満々の方々が集まりました。
天候が悪く観察は困難を極めるかと思っていましたが、広葉樹の森に入ってみると、あちこちから鳥たちの賑やかな声が聞こえてきました。ちょうど繁殖していた小鳥達が巣立ちの時期を迎えたようで、樹林の茂みの中で親から餌をもらうシジュウカラの雛や、ササの茂みにとまり親を呼ぶヤブサメの雛などを見ることができました。
一方、地面をながめると、落ち葉を持ち上げるギンリョウソウや、鮮やかなオレンジ色が目立つエゾカンゾウが綺麗に咲いていました。例年この6月の観察会の時に楽しんでいたミズキは、残念ながらほとんどが散ってしまっていました。その代わりにサイハイランやミヤママタタビなどの花を見ることができました。
最後には、路上に散らばるヤマシギの羽をSさんが見つけてくれました。たぶん、オオタカなどの猛禽類に食べられたのでしょう。これまで観察会ではヤマシギの姿を確認していませんが、このてんとらんどにも人知れずヤマシギが生息していることがわかりました。
最初はどうなることかと思っていましたが、終わってみれば収穫の多い盛り沢山な観察会になりました。
ご参加いただいた皆さま、どうもありがとうございました。
確認種
鳥:カワラヒワ、ツツドリ、アカハラ、ノビタキ、ホオアカ、センダイムシクイ、シジュウカラ、コゲラ、ヤブサメ、キビタキ、アオジ、メボソムシクイ(囀り)、キジバト、コサメビタキ、キバシリ、ウグイス、ニュウナイスズメ、ヒガラ、ハクセキレイ、ゴジュウカラ、トビ、ハシブトガラス、ハシボソガラス、カッコウ、ヤマシギ(羽)
花:ウメガサソウ、ギンリョウソウ、ササバギンラン、サイハイラン、ミヤママタタビ、ツルアジサイ、コンロンソウ、オオバスノキ、エゾクサイチゴ、ミズキ、オオヤマフスマ、エゾカンゾウ、コテングクワガタ、オククルマムグラ、マイヅルソウ、オオアマドコロ、クルマバソウ、カラフトホソバハコベ、ヒメスイバ
参加者:10名
平成20年5月17日の観察会
毎年、この季節になると山菜を食べたくなります。スーパーで売っている野菜の方が柔らかくてきれいで、下ごしらえもいらず、簡単でおいしいのですが、なぜか山菜を食べたくなるのです。
山菜の魅力ってなんでしょう?
自分で収穫できるところ?野性的な味?なんだかわからないけど魅力的(笑)
そんな人たちが集まって、今日の観察会は「山菜を試食しよう」という企画。
さっそく森へ入ると、倒木にからまっているツル植物発見。
これは「ツルアジサイ」です。その名の通り、アジサイに似た白い花を咲かせるツルで、若い葉っぱが食べられます。今がちょうど食べ頃、さっそく収穫~。
ちょっと歩くとさっきのツルアジサイによく似た植物が木にからまっています。これは「イワガラミ」。やはりアジサイに似た白い花を咲かせますが、花びらの数が違います。
ツルアジサイの花びらは4枚、イワガラミは1枚。今は花が咲いていないので間違えそうですが、葉っぱの光沢などが微妙に違います。
イワガラミももちろん食べられます。これも収穫~。
さらに奥へ歩くとコゴミが!ヨモギが!ヨブスマソウが~!収穫、収穫~♪
さらにさらに、タラノメ、ハリギリ(センノキ)の芽とオオアマドコロを収穫。
全員で味わうにはちょっと足りないかな?と思いましたが、終わってみると結構な量が収穫できました。
さっそくセンターハウスの事務所をお借りして、手分けして調理開始。
山菜は、小林さんが収穫してくれたウドを加えて10種類。ツルアジサイとイワガラミはおひたしに、ヨモギ、ヨブスマソウ、タラノメ、ハリギリ、オオアマドコロ、イタヤカエデは天ぷらに。コゴミはごま和え。ウドは小林さんの奥様秘伝のタレで作る酢みそ和えにしました。
どれもおいし~い(^^)
山菜料理に加えて、持ち寄りのシジミのみそ汁、漬け物、イチゴ、さらに山ワサビのシャーベットまで、盛りだくさんの豪華な試食会となりました。
小林さん、そして参加者の皆さま、どうもありがとうございました。
※通常、道立オホーツク公園てんとらんどの敷地内では山菜等の採集は禁じられています。今日は公園側の許可を得て採集、試食しました。
山菜:ツルアジサイ、イワガラミ、オオヨモギ、ヨブスマソウ、タラノキ、ハリギリ、オオアマドコロ、イタヤカエデ、コゴミ(クサソテツ)、ウド
鳥:トビ、ハイタカ、ノスリ、ツツドリ、ハクセキレイ、ビンズイ、ヒヨドリ、センダイムシクイ、オオルリ、ハシブトガラ、ヒガラ、シジュウカラ、ゴジュウカラ、キバシリ、アオジ、カワラヒワ、マヒワ、ニュウナイスズメ、ハシボソガラス(以上19種類)
花:オオバナノエンレイソウ、ミヤマスミレ、アイヌタチツボスミレ、フッキソウ、レンプクソウ、ハルザキヤマガラシ
参加者:20名
平成20年4月19日の観察会
気持ちの良い朝、まだところどころ雪が残る散策路をのんびり歩きます。
林の木々はまだ丸裸。たくさんの鳥の声に囲まれての散策です。木々の間を自由に飛び回る小鳥の姿も簡単に確認することができます。巣材を口に咥えて飛び交う姿も!
足元にはフキノトウや福寿草があちこちで咲き誇っています。そのほかの草たちはまだまだ枯れ草色・・・・いやいや小さな小さな芽があちこちから顔を出しています。きっとあっという間にあたりを若草色に変えてしまうことでしょう。
虫たちも活動しはじめました。チョウやハサミムシの仲間、嬉しくないけどダニの仲間も。森は雪どけとともに、にわかに騒がしくなりました。林の至るところで冬の眠りから覚めた生命を目の当たりにすることができます。
たっぷり時間をかけて生命あふれる林を堪能したあとは、シラカバ樹液が待っていました。昨日のうちに職員の方が採取していてくださったもの。嬉しいことにイタヤカエデの樹液も!どちらもほんのりと甘く、春のごちそうです。私は余った樹液を冷凍してみました。夏にも味わえるのを期待して。
次回観察会は 5月17日(土) 朝8時 てんとらんどセンターハウス前駐車場 集合 です。
主に山菜の観察と試食会を予定しています。
確認種:トビ、オオタカ、アカゲラ、コゲラ、ヒバリ、ハクセキレイ、ヒヨドリ、モズ、ノビタキ、キクイタダキ、エナガ、ハシブトガラ、コガラ、ヒガラ、シジュウカラ、ゴジュウカラ、キバシリ、ホオジロ、アオジ、カワラヒワ、ギンザンマシコ、ベニマシコ、ニュウナイスズメ、ムクドリ、ハシボソガラス、ハシブトガラス(以上26種類)
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