最近は週末の度に天候が悪いようで、今回の観察会も霧雨の中での開催となりました。海からの風も冷たく、観察会としてはちょっと厳しい状況でしたが、集合場所には雨具に身を包むやる気満々の方々が集まりました。
天候が悪く観察は困難を極めるかと思っていましたが、広葉樹の森に入ってみると、あちこちから鳥たちの賑やかな声が聞こえてきました。ちょうど繁殖していた小鳥達が巣立ちの時期を迎えたようで、樹林の茂みの中で親から餌をもらうシジュウカラの雛や、ササの茂みにとまり親を呼ぶヤブサメの雛などを見ることができました。
一方、地面をながめると、落ち葉を持ち上げるギンリョウソウや、鮮やかなオレンジ色が目立つエゾカンゾウが綺麗に咲いていました。例年この6月の観察会の時に楽しんでいたミズキは、残念ながらほとんどが散ってしまっていました。その代わりにサイハイランやミヤママタタビなどの花を見ることができました。
最後には、路上に散らばるヤマシギの羽をSさんが見つけてくれました。たぶん、オオタカなどの猛禽類に食べられたのでしょう。これまで観察会ではヤマシギの姿を確認していませんが、このてんとらんどにも人知れずヤマシギが生息していることがわかりました。
最初はどうなることかと思っていましたが、終わってみれば収穫の多い盛り沢山な観察会になりました。
ご参加いただいた皆さま、どうもありがとうございました。
確認種
鳥:カワラヒワ、ツツドリ、アカハラ、ノビタキ、ホオアカ、センダイムシクイ、シジュウカラ、コゲラ、ヤブサメ、キビタキ、アオジ、メボソムシクイ(囀り)、キジバト、コサメビタキ、キバシリ、ウグイス、ニュウナイスズメ、ヒガラ、ハクセキレイ、ゴジュウカラ、トビ、ハシブトガラス、ハシボソガラス、カッコウ、ヤマシギ(羽)
花:ウメガサソウ、ギンリョウソウ、ササバギンラン、サイハイラン、ミヤママタタビ、ツルアジサイ、コンロンソウ、オオバスノキ、エゾクサイチゴ、ミズキ、オオヤマフスマ、エゾカンゾウ、コテングクワガタ、オククルマムグラ、マイヅルソウ、オオアマドコロ、クルマバソウ、カラフトホソバハコベ、ヒメスイバ
参加者:10名
悪天候の中、ご苦労様でした。本当にここ最近は週末となると天候が崩れますね!
返信削除キャンパー達も“寒い寒い”と振るえております。
今日の観察会では、「ヤマシギ」と言う野鳥の“羽”が確認されたんですね。まだまだ謎の宝が眠っているんですかね?ヤンバルクイナなんていたらどうしよう(笑)
来月はてんとらんど開設15年記念イベントに合わせて実施していただけるとのことで参加者も多数となると思いますがよろしくお願いいたします。
参加者の皆様もお疲れ様でした
hideさま>
返信削除コメントありがとうございます。
ホント、寒いですね!そのうち、いきなり夏日になるんじゃないかとビクビクしています。
毎月、観察会させていただいてますが、同じようなコースを歩いているはずなのに、毎回違う発見があって楽しいです。てんとらんどは奥が深いですね~。そのうちものすごい発見がありそう?!
来月も楽しみにしています。こちらこそよろしくお願いします(^^)