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2008年2月8日金曜日

刻々と変化する センターロッジからの景色!!

◎刻々変わる流氷の海原


今朝の登庁時間の気温がマイナス10度、風向きも冬には珍しい東南東とか東北東の風向き、ライブカメラで見る流氷も朝方よりは接岸部分が昼時には陸から離れて、水路が確認できる状態。風の吹き方で刻々変わる流氷の海原の姿、陸から風が吹くと陸から離れ、海から風が吹くと接岸する流氷、オホーツク海沿岸に広く接岸している流氷の動きは、網走気象台の今後1週間の予報では、北や東の風が吹く日が多く接岸状態は当分続くとのこと、週末に開幕する「オホーツク流氷祭り」に来網する観光客を、流氷も迎える準備Ok!

流氷

オホーツク海と街並み


真っ白な雪原状態ではどこからが海か確認できないだけに、海の中に漂う氷の隙間から顔を覗かせる、かわいらしいアザラシの姿を確認できるのも、水路が空いている時の貴重な一コマ。

◎流氷と気温・気候のメカニズム


北海道付近が「西高東低」の冬型の気圧配置になると、主に日本海側で雪雲が発生、雪雲は西または北西の季節風に流されて内陸の向かうが、大雪山系に遮られてなかなかオホーツク海側まで流れてこないため、北海道の東側(オホーツク地方)では、晴れの区域がはっきりと現れる。しかし、流氷が接岸しオホーツク海を覆いつくすと、海上からの水蒸気の補給が断たれ、雪雲が発達しないため晴れになりやすい。

氷が無いと、海水温が陸上の気温よりも高く、高い水温の影響で、冷たい北風が暖められる海洋性の気候が、流氷が熱い鍋に蓋をするように、海水の熱は流氷に阻まれて大気中に伝わらないため、まるで冷たい陸地が新たに出現したように、海岸付近も内陸と同じ状態になる。

風の弱い夜には、内陸と同様に放射冷却が強まり、海岸線でも氷点下20度ぐらいまで気温が下がることがある。

◎寒かった1月の網走の気温


札幌管区気象台が発表した1月の気象速報によると、網走の平均気温は-6.8度と、平年に比べ0.9度低かった、最低気温がマイナスを記録した日が17日、平年では12日、昨年は7日だったので今年の冷え込みは最近ない厳しい。特に、9日以降はほぼ連続して最低気温が-2ケタの日が続き、今までの最低気温は2月1日の-17.3度、日中の最高気温も-7度間でしか気温が上がらず、市内はまるで「冷凍庫」のような寒さ!

雪の量は、降水量は39mmで、平年の7割程度だが、降雪の深さ合計は130cmで、観測史上2番目の多さとのこと。

◎最近の天気


2月の天候は、流氷接岸の効果?か、気温は低いが降雪も少なく晴れ日が続き、知床連山を含めた眺望は、雲があると夕陽が反射して映えて色づく知床の山なみ、望遠の広角レンズのカメラがないのが恨めしいほどのシャッターチャンス(^。^)

◎週間天気予報


気象台の週間天気予報では、北または東よりの風が吹く日が多く、最高・最低気温とも、期間の中ごろまでは概ね平年並み、後半は平年より低いとのこと。また、海氷情報でも、オホーツク海沿岸に接続した海氷は広い範囲で接岸した状況が続くとのこと。

◎絶好のアウトドアシーズンの到来
週間天気予報や海氷情報では、現在の状況が大きく変化することはないとのこと、ここ数年は地球温暖化の影響で流氷がこなくなるのではないかと心配されていただけに一安心(^^♪

週末の「オホーツク流氷祭り」や「あったか網走」のイベントを楽しみながら、北海道の冬の風物詩となっている、雄大な流氷に接しませんか、お越しをお待ちしております。

ここで二つばかりお願いがあります、一つは接岸した氷の上に乗らないで下さい、風や海流で何時動き出すか分かりません、遭難騒ぎとなっては後の祭りです。

二つ目は、岸に寄ってきている「クリオネ」の採取です、氷の下についてくる「氷の妖精」は、仮に捕っても明るい場所を嫌い、温度管理やエサの問題など、丘にあげると何日も生きらません、自然の生息環境の中が一番ですので、興味半分で取るのは慎んでください。

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