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2008年2月1日金曜日

オホーツク海が流氷に覆われて白一色に!!

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◎流氷砕氷船オーロラ号


知床半島までの湾度になったオホーツク海の景色も、海面を埋め尽くした流氷によって白一色に早変わり、海面が埋め尽くされて漁船は陸に上架されたり、操業中の漁船は1月29日海上保安庁の巡視船に水路を開けてもらいながら流氷のない海域に回航され、海上を航行する貨物船も往来出来なくなりました 。今年の流氷接岸初日(流氷が接岸し、海面の全てが氷で覆われた日)は、昨年より2週間以上も早い1月26日、流氷終日まで長い休眠に入ったオホーツク海に、唯一隻流氷原を航行する流氷観光砕氷船「おーろら号」。

「おーろら」号は、観光用に建造された世界初の砕氷船、普通の船とは違って氷に乗り上げて割るのに適した丸みを帯びた船首部分や幅広な船形、氷の圧力を下方に逃がすための船底の特殊な形状で、氷に乗りかかり船の重みで砕氷します、船底部分には約100トンの海水をためることが出来る「バラストタンク」を配し、船の重さを加え、砕氷能力を高める工夫がされています。

多少の氷は船の重みと推進力で破砕して連続走航、氷が厚くなると前進・後退の繰り返して氷を割りながらの「チャージング砕氷」で、厚さは50cm以内の氷を見る間に破砕して前進します、船首部分が流氷に突っ込むとぬ鈍い音とともに船体に受けるショック、氷が割れた時の青白い透明な氷の断面の鮮やかさ、陸上では味わえない感動が船上に溢れます。

船の上からは、流氷の上で狩りに疲れて昼寝したり休んでいるアザラシやオジロ鷲などのほか、陸からの風で氷が岸から離れ、キタキツネや鹿などが氷の上に取り残されている自然界の厳しい営みを見ることが出来ます。
ここ数年は流氷の勢力が弱く出足は鈍く、今のところ乗船者は昨シーズンを下回っていますが、昨年より3週間早い接岸に、乗船客も日増しに増えているとのこと、広大なロシアのアムール河流域から流れ出た真水が、シャルタルスキー湾に注ぎ、偏西風に乗って延々1000kmを旅してきた流氷は、北緯44度の海域で見られるのはここオホーツク海域だけとのこと、それだけロマンに満ち溢れています。

大寒が過ぎたとはいえオホーツクの冬はこれからが本番、西高東低の冬型の気圧配置や上空の寒気団の襲来もありますが、流氷で海面が覆われたことによって内陸性の気候に変わることで、寒さは一段と厳しくなります。

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