◎木立ちの中を飛び回る野鳥たちの「さえずり」
森のなかは、とても静かだった。聞えるのは、自分が踏みしめる雪の音だけ。この日の朝は放射冷却現象でとても寒かった。気象台の発表では氷点下度だという。しかし、テントランドと気象台との標高差は、三百メートルはある。と、すれば恐らく、この地点の温度は氷点下20度くらいだ。目の前をダイヤモンドダストがきらめきながら空間を流れていた。思わず寒さを忘れてみとれた。
木立ちの中の大木に、大きな箱が掛けられていた。それは昨年の秋に、日本野鳥の会オホーツク支部の人たちが掛けた巣箱だった。この森に生息するといわれる「しまふくろう」のために掛けられた。いわば「ふくろうの宿」である。
だが、今のところ使われた形跡はない。
やがて陽が差し込み幾らか温かくなってきた。木立ちの中を飛び回る野鳥たちの「さえずり」が聞えた。見上げると梢を数羽の鳥が飛び交っていた。色彩から見てシジュウカラのようである。気温があがると枝に積もった雪が落ちてくる。素材の森とよばれるこの地に人影は全くない。少し風が出てきたようだ。
木々の梢がざわめきだした。その音こそ森が生きている証なのです。
ブログライターお引受けいただき有難うございます。
返信削除公園内の四季折々の姿を読者に伝えていただく最適任者として、大変嬉しく思っています。
オホーツク公園の素晴らしさは、雄大な眺望だけではなく、普段何気なく通り過ぎる足元に自然の豊かさが溢れている、そんな情報がこのブログのコンセプト、ブログライターの皆さんに協力いただければと考えています。
施設の整備段階では技術者として、また、オホーツク公園の散策の一愛好者として、自然の営みを豊かに文書表現していただける方、これからの投稿を楽しみにしています。